2011.01.02 Sunday
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5%の緻密な計算と95%の思いつきで綴る、日々の雑感。
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2006.12.05 Tuesday
偶然の隣人
隣の人の顔さえ知らずに、毎日ただすれ違うだけ。
それが、ここ東京で暮らすためのルールである。 そんな心渇いた街で、その日もオレは終電間際の列車に乗り込み、 帰宅の途についていた。 今日はちょっとだけ電車が空いている。 座席にゆっくりと腰を下ろし、しばらくぼんやりしていた。 渋谷駅で、オレの隣の席に人が座った。 顔はよく見えなかったが、体型がやや小太りの学生風の男。 とたんにオレの場所が狭くなった。 しばらくしてふと視線を横にやると、その小太りの男が携帯でメールを打っている。 そしてこの歳にしていまだに裸眼で視力1.5のオレは、 計らずもその文面を読みとってしまった。 ≪どうも〜、巨泉です!≫ …見てえ。 どうしても、こいつの顔を真正面から。 |
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